時代認識 ── いま、何が起きているのか

時代は、すでに価値軸ごと変わっている。

2020年以降、社会の価値軸が構造的に変化しています。

土の時代風の時代
価値物質・所有・蓄積情報・体験・共有
組織垂直統合・固定構造水平分業・流動的なつながり
競争差別化・囲い込み連携・コンテキスト設計
経済短期的な経済合理性持続可能性と再生
技術機能・スペック効用・文脈・社会実装

コンテキスト=ある事柄の意味や価値を成り立たせている文脈や背景のことです。同じ技術でも、置かれる文脈次第で全く別の意味を持ちます。

この変化は、単なる流行ではありません。 産業資本主義の構造そのものが、組み直されようとしています。

そして、この重力は事業体の規模に関係なく働きます。大企業も、中小企業も、個人事業主も、同じ風の中にいます。むしろ規模が小さい事業体ほど、土の時代の慣性に縛られず、新しい働き方を選び直しやすい立場にあります。


なぜ、事業のつくり方を変える必要があるのか

従来の延長線上では、大切なものが取り残されていく。

これまでの事業づくりは、所有、差別化、囲い込み、垂直統合、短期的な経済合理性を前提としてきました。

しかし、その延長線上では、生活者、事業者、地球環境の三者が矛盾なく成立する事業をつくることは難しくなっています。

 便利さだけを追求すれば、地球環境に負荷がかかる。
短期利益だけを追求すれば、長期的な信頼や技術蓄積が失われる。
効率だけを追求すれば、人の創造性や現場の知恵が削られる。

だからこそ、今必要なのは、事業のつくり方そのものを変えることです。


産業資本主義の更新

失われた三十年が教えてくれたこと

1990 年代以降、多くの日本企業は「経済合理性の追求」という名のもとに、 製造部門を EMS(電子機器の受託製造業者)へ委託し、生産過程での価値創出(産業資本の本質) を手放しました。

オーバーヘッドは軽くなりました。しかし、何をコアとして残すのか という問いが置き去りにされた結果、切り離された工場は戦略的投資を受けず、単機能の下請けになっていきました。

これがイノベーションのジレンマを構造化した、というのが私たちの読みです。

イノベーションのジレンマ=既存の成功した事業を守るほど、次の革新が起こせなくなる構造的な罠のこと。クレイトン・クリステンセンが定式化しました。

では、「風の時代の産業資本主義」とは何か。

 生産そのものを否定するのではなく、生産の様態を更新する。

土の時代風の時代
自社・自国で抱え込む垂直統合分散・共有型・水平分業
経済合理性=コスト削減経済合理性=長期的イノベーション蓄積
技術=差別化のための投資案件技術=人と地球の共生ツール
「作るより買う」「コアは残し、つながりでつくる」

真のイノベーションは「技術」ではなく「価値観の転換」から生まれます。 そして、「価値観の転換」を実現する一つの要素が、「技術」です。


テクノロジー観 ── つながりの質イームズが教えてくれたこと

 結局のところ、すべてはつながっている。
つながりの質こそが、質そのものの鍵である。
── Charles Eames

テクノロジーの価値は、それ単体の性能ではなく、 人・社会・地球・他の技術との「つながりの質」 によって決まります。

私たちはこの命題を、事業の設計原理として受け取っています。


水平分業という設計思想

つながりを前提につくる

私たちは、垂直統合を志向しません。

すべてを自社で抱え込むのではなく、 コアだけを残し、つながりで実装します

上下関係のないコレクティブ。
必要なときに必要な専門家とつながる流動的なチーム。
水平分業による、つながりの質の高い実装体制。

「つながりの質こそが、質そのものの鍵である」── これは組織形態にもそのまま適用される命題です。


Mission / Vision / Philosophy

私たちが、現場で体現する 3 つの約束。

MISSION(使命)

ひっくり返らない正義を、事業の現場で実践する。

時代が変わっても崩れない本質を、 事業の設計原理として置き続けます。

VISION(目指す状態)

違いを抱えたままつながり、
新しい価値を生み出せる社会へ。

生活者・事業者・地球環境が、 矛盾なく共存できる事業が、社会に実装されていく状態。

立場が変わっても価値が反転しないこと。
短期的な都合ではなく、関わる人たちにとって持続的であること。
生活者、事業者、地球環境の三者が矛盾なく成立すること。

PHILOSOPHY(信条)

原因ではなく、目的で考える。
対立ではなく、統合へ進める。
答えではなく、問いを共有する。
構想で終わらせず、実装まで伴走する。

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